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旋舞
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せんぶ
ふりがな文庫
“
旋舞
(
せんぶ
)” の例文
智深の体にたかッたと見えたものは、みなそれ、一
颯
(
さつ
)
に目を
眩
(
まわ
)
す蠅の
旋舞
(
せんぶ
)
といささかの違いもない。——智深は早くも番所小屋の
高床
(
たかゆか
)
に戻って
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
然し、踏みしめている雪に
辷
(
すべ
)
って、二つの体はすぐ
旋舞
(
せんぶ
)
を描き、
間髪
(
かんはつ
)
をねらう双方の刃が、双方の小袖を払い合った。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
驚
(
おどろ
)
くまもあらず、ごうーッと一
陣
(
じん
)
の
強風
(
きょうふう
)
にのって、ひくく、黒雲のように、
旋舞
(
せんぶ
)
して
降
(
お
)
りた
大鷲
(
おおわし
)
があった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お綱は
経筥
(
きょうばこ
)
にもたれ、弦之丞は何かに腰をかけて、杖に肩を
支
(
ささ
)
えていた。しかし、しきりと
旋舞
(
せんぶ
)
する毒虫やバサと壁をうつ
蛾
(
が
)
の音に、ふたりの神経は容易にしずまらなかった。
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それに、かなり修養のあるものでも、こう乱闘になると血があがってくる、ところへ散りしきる落葉の
旋舞
(
せんぶ
)
が視覚を
眩惑
(
げんわく
)
させて、ともすると弦之丞の左刃ひとつに駈け廻される。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
大太刀の
旋舞
(
せんぶ
)
が稲妻を描くたびに、袖裏から
牡丹
(
ぼたん
)
のように
緋
(
ひ
)
が狂っている。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
宙
(
ちゅう
)
に眼をつりあげて見ると、
夕陽
(
ゆうひ
)
にきらきらして
星
(
ほし
)
がまわってくるかと思うばかりな一
箇体
(
こたい
)
の
金輪
(
かなわ
)
の
縁
(
ふち
)
から、雨か
霧
(
きり
)
か、独楽の
旋舞
(
せんぶ
)
とともにシューッと時ならぬ
村雨
(
むらさめ
)
のような水ばしりがして
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
旋
常用漢字
中学
部首:⽅
11画
舞
常用漢字
中学
部首:⾇
15画
“旋”で始まる語句
旋風
旋
旋律
旋毛
旋回
旋盤
旋毛曲
旋条銃
旋頭歌
旋渦