数字すうじ)” の例文
旧字:數字
時計とけいすら、数字すうじきざんであるものよりは、日時計ひどけいのほうが、正確せいかくだといって、ふねかたちをした、日時計ひどけい日当ひあたりにして、帆柱ほばしらのような
さかずきの輪廻 (新字新仮名) / 小川未明(著)
お人よしのホールは数字すうじをかきこんだ紙を見ただけで、このへんなきゃくが、おかみさんの言うとおり、学者がくしゃなのだと思いこみ、すっかり安心してしまったのである。
やあ 手ちやうの上の数字すうじまで見える
おばあさんは、この眼鏡めがねをかけてみました。そして、あちらのざまし時計どけい数字すうじや、こよみなどをんでみましたが、一、一がはっきりとわかるのでした。
月夜と眼鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ホールは、きょろきょろとあたりを見まわし、つくえのうえいっぱいに、むずかしそうなこまかい数字すうじをかきこんだかみらばっているのをみると、ばかにしたようすで
いかにも、はりきっていて、元気げんきよく、めざまし時計どけいは、シャン、シャン、と、ひびきをへやじゅうにたて、くろはりは、数字すうじうえをまことに正確せいかくにさしたのでした。
時計と窓の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)