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放浪
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ほうろう
ふりがな文庫
“
放浪
(
ほうろう
)” の例文
風
(
かぜ
)
は、
声
(
こえ
)
低
(
ひく
)
く、「
放浪
(
ほうろう
)
の
歌
(
うた
)
」をうたいながら、
海
(
うみ
)
の
方
(
ほう
)
をさして
去
(
さ
)
ってしまいました。
後
(
あと
)
で、
太陽
(
たいよう
)
は
哀
(
あわ
)
れな
木
(
き
)
の
芽
(
め
)
をじっとながめたのであります。
明るき世界へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
如何なる不遇の詩人も、爾の懐に憂を
遣
(
や
)
ることが出来る。あらゆる
放浪
(
ほうろう
)
を
為尽
(
しつく
)
して行き処なき蕩児も、爾の懐に帰って安息を見出すことが出来る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
かれは
放浪
(
ほうろう
)
する人々のように、宿直
室
(
べや
)
に寝たり、村の酒屋に行って泊まったり、時には寺に帰って寝たりした。自炊がものういので、弁当をそこここで取って食った。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
それから少年は町から町へ
漂泊
(
ひょうはく
)
することを覚えた。汽車にも乗せた人があるらしい。
奥羽
(
おうう
)
、北国の町にも
彼
(
かれ
)
の
放浪
(
ほうろう
)
の
範囲
(
はんい
)
は拡張された。それらの町々でも少年の所作に変りはなかった。
みちのく
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
後年の孔子の長い
放浪
(
ほうろう
)
の
艱苦
(
かんく
)
を通じて、子路ほど
欣然
(
きんぜん
)
として従った者は無い。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
▼ もっと見る
それには、
俺
(
おれ
)
がおまえを
鍛
(
きた
)
えるよりしかたがない。いまおまえは、まだ
小
(
ちい
)
さくて
教
(
おし
)
えても
歌
(
うた
)
えまいが、いんまに
大
(
おお
)
きくなったら
俺
(
おれ
)
の
教
(
おし
)
えた『
曠野
(
こうや
)
の
歌
(
うた
)
』と、『
放浪
(
ほうろう
)
の
歌
(
うた
)
』とを
歌
(
うた
)
うのだ。
明るき世界へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“放浪”の意味
《名詞》
放浪(ほうろう)
さまよい歩くこと。さすらうこと。
(出典:Wiktionary)
“放浪”の解説
放浪(ほうろう)は、定住する場所を持たずに各地をさすらうこと、あてもなくさまよい歩くこと。さすらい、流浪(るろう)、彷徨(ほうこう)とも。
(出典:Wikipedia)
放
常用漢字
小3
部首:⽁
8画
浪
常用漢字
中学
部首:⽔
10画
“放浪”で始まる語句
放浪者
放浪児
放浪漢
放浪中
放浪的
放浪の貨物船