“捕(とり)” の例文
又鮏(さけ)の時節(じせつ)にて、小千谷(をぢや)の前川(ぜんせん)は海に朝(てう)するの大河なれば今捕(とり)しをすぐに庖丁(はうちやう)す。味(あぢ)はひ江戸にまされり。一日鮏(さけ)をてんぷらといふ物にしていだせり。
又鮏(さけ)の時節(じせつ)にて、小千谷(をぢや)の前川(ぜんせん)は海に朝(てう)するの大河なれば今捕(とり)しをすぐに庖丁(はうちやう)す。味(あぢ)はひ江戸にまされり。一日鮏(さけ)をてんぷらといふ物にしていだせり。
猶こゑをあげていへば夫(をつと)これをきゝつけ、よろこべよ鮏(さけ)はあまたとりたるぞ、あすはうちよりてうまき酒をのむべし、今すこし捕(とり)てかへらん、そちはさきへかへれといふ。
我が若年(ぢやくねん)のころは鮏あまたとれたるゆゑその価(あたひ)もいやしかりしが、近年は捕(とり)うる事少(すくな)きゆゑ価もおのづからむかしに倍(ばい)せり。年々工(たくみ)を新(あらた)にして漁(れふ)するゆゑ捕減(へら)したるならん。