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ふりだ
ふりがな文庫
“
振出
(
ふりだ
)” の例文
熱で渇いた口に薫りの高い
振出
(
ふりだ
)
しをのませ、腹のへったものの前に気の利いた膳をすえ、仕事に疲れたものに一夕の軽妙なレビューを見せてこそ利き目はあるであろう。
マーカス・ショーとレビュー式教育
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
そん時に
漂流端舟
(
ながれボート
)
に
這
(
は
)
い上ってハンカチを振ったのが
彼小僧
(
あいつ
)
のSOSの
振出
(
ふりだ
)
しだそうですがね。
難船小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
餓鬼
(
がき
)
の折から
手癖
(
てくせ
)
が悪く……じゃあ大変だが、まあ
些
(
ち
)
っとばかりペンペンを仕込まれたのが因果で、
先
(
ま
)
ず小田原を
振出
(
ふりだ
)
しに、東海道を股にかけという程でもございませんが
影:(一幕)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
病者
(
ばうざ
)
の心地や悪しからむ、
振出
(
ふりだ
)
してふ薬飲ませばやと、常に
薬
(
くすり
)
合
(
あは
)
するかたに往くに、こはいかに棚落ちて箱どもの薬ちり/″\になり、百味箪笥といふものさへ倒れぬれば
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
それは今日
昼
(
ひる
)
すこし前、例の事件について調べることがあって
迎
(
むか
)
えのために警官をキャバレー・エトワールへ
振出
(
ふりだ
)
してみると、
雇人
(
やといにん
)
は揃っているが、主人のオトー・ポントスが行方不明であるという。
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
志
(
こゝろざ
)
す
都
(
みやこ
)
へ
振出
(
ふりだ
)
しの、
瓜井戸
(
うりゐど
)
の
宿
(
しゆく
)
へ
急
(
いそ
)
いだ。
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
振
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“振”で始まる語句
振
振舞
振返
振袖
振向
振顧
振分
振廻
振子
振翳