“手癖”の読み方と例文
読み方割合
てくせ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
百にも、おしげにも、わけがわからなかったのである。兄弟子たちは、出てゆく百へうしろ指をさして、手癖てくせがわるいとささやき合った。
野槌の百 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ああ無闇矢鱈むやみやたらに料理をこしらえるのか? どうして蔵の中があんなにからになっているのか? どうして女中頭はああ手癖てくせが悪いのか? どうして下男どもはあんなに不潔で
いずれも同説で、れからおかあがって茶屋見たような処に行て、散々さんざん酒をのんでサア船に帰ると云う時に、誠に手癖てくせの悪い話で、その茶屋の廊下の棚の上に嗽茶椀うがいぢゃわんが一つあった
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)