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承引
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うけひ
ふりがな文庫
“
承引
(
うけひ
)” の例文
本人そのものが容易なところでは
承引
(
うけひ
)
くまいし、そうかといって、父伊太夫が、小町庵の娘をたずねるのも順序が間違っている。
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
申
喜悦
(
よろこび
)
勇
(
いさ
)
みて下りけり依て
瀬川
(
せがは
)
が評判江戸中
鳴渡
(
なりわた
)
り諸方より
貰
(
もら
)
はんと云者
數多
(
あまた
)
あれ共
當人
(
たうにん
)
は是を
承引
(
うけひ
)
かず今迄の
難澁
(
なんじふ
)
とても世に云
苦勞性
(
くらうしやう
)
なるべし遁世して父と夫の
後
(
あと
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
妾は定まる
雄
(
おっと
)
あれば、更に
承引
(
うけひ
)
く色もなく、常に
強面
(
つれな
)
き返辞もて、かへつて
他
(
かれ
)
を
窘
(
たしな
)
めしが。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
貴殿の御武勇を以て此事を行ひ賜はらば一代の
御栄燿
(
ごええう
)
、正に思ひのまゝなるべしと、言葉をつくして説き勧むるに、われ、香煙の
芳香
(
にほひ
)
にや酔ひたりけむ。一議に及ばず
承引
(
うけひ
)
きつ。
白くれない
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
丁度山口屋で
女子
(
こども
)
が欲しいというので、それに小市はおみゑの
形
(
なり
)
恰好は
精
(
くわ
)
しく存じて居りまするから、
直
(
すぐ
)
に
承引
(
うけひ
)
き、先方でも二つ
返詞
(
へんじ
)
だろうが、金は幾ら入るのだと聞くから、二百両入るというと
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“承引”の意味
《名詞》
承引(しょういん)
承知して引き受けること。
(出典:Wiktionary)
承
常用漢字
小6
部首:⼿
8画
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
“承”で始まる語句
承
承知
承諾
承塵
承久
承認
承合
承昭
承応
承禎