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打擲
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ぶんなぐ
ふりがな文庫
“
打擲
(
ぶんなぐ
)” の例文
一生懸命に引っ張って行こうとすると
後退
(
あとずさ
)
りしてなかなか進まない。後から杖で
打擲
(
ぶんなぐ
)
って追い遣ろうとしてもどうしても動かない。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
甲「向うに侍が二人立って見ているが、
彼奴
(
あいつ
)
が助太刀に出そうなもんだ、何だ覗いて居やアがる、本当に不人情な侍だ、あの
畜生
(
ちきしょう
)
打擲
(
ぶんなぐ
)
れ」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
仮髪に手をかけても泰然として眠っている。仮髪を取外しても
自若
(
じじゃく
)
として舟を漕いでいる。此の
按排
(
あんばい
)
では一つ位
打擲
(
ぶんなぐ
)
っても平気の平左衛門だろう。校長の
頭顱
(
あたま
)
は丸薬鑵だ。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
長「旦那……高言か高言でねえか
打擲
(
ぶんなぐ
)
ってごらんなせい、打擲って一本でも釘が
弛
(
ゆる
)
んだ日にゃア手間は一文も戴きません」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
泥坊に
違
(
ちげ
)
えねえとッて己の頭ア
打擲
(
ぶんなぐ
)
って、
汝
(
われ
)
の様な解らねえものアねえと、親分まで共に己に泥坊の名を附けただが
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
途方もねえ言いがゝりをして金にする了簡だな、
其様
(
そん
)
な事に
悸
(
びく
)
ともする幸兵衞じゃア
無
(
ね
)
えぞ……えゝ何をするんだ、放せ、袂が
切
(
きれ
)
るア、放さねえと
打擲
(
ぶんなぐ
)
るぞ
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
彼奴
(
あいつ
)
己の
拵
(
こせ
)
えた棚の外から三つや四つ擲ったッて毀れねえことを知ってるから、
先刻
(
さっき
)
打擲
(
ぶんなぐ
)
った時、
故
(
わざ
)
ッと行灯の
陰
(
かげ
)
になって、
暗
(
くれ
)
い所で内の方から
打
(
たゝ
)
きやアがったのは
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
新「
若
(
も
)
し與助の野郎が邪魔でもしたら、
汝
(
てめえ
)
打擲
(
ぶんなぐ
)
ってくれなくっちゃアいけねえぜ」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
森「もし旦那え
彼奴
(
あいつ
)
を
打擲
(
ぶんなぐ
)
ると
顛倒
(
ひっくり
)
かえるから、そうすると
金高
(
きんだか
)
が
上
(
のぼ
)
りますよ」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
森「杉の湯で國藏の嚊を
打擲
(
ぶんなぐ
)
りましたろう」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
打
常用漢字
小3
部首:⼿
5画
擲
漢検1級
部首:⼿
18画
“打”で始まる語句
打
打棄
打捨
打殺
打倒
打明
打付
打笑
打遣
打毀