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打咳
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うちしはぶ
ふりがな文庫
“
打咳
(
うちしはぶ
)” の例文
紋羽二重
(
もんはぶたへ
)
の
肉色鹿子
(
にくいろがのこ
)
を掛けたる
大円髷
(
おほまるわげ
)
より水は
滴
(
た
)
るばかりに、玉の如き
喉
(
のど
)
を白絹のハンカチイフに巻きて、
風邪気
(
かぜけ
)
などにや、
連
(
しきり
)
に
打咳
(
うちしはぶ
)
きつつ、宮は奥より出迎に見えぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
良
(
やゝ
)
時
(
とき
)
を
經
(
へ
)
て
乘客
(
じようかく
)
は、
活佛
(
くわつぶつ
)
——
今
(
いま
)
新
(
あら
)
たに
然
(
し
)
か
思
(
おも
)
へる——の
周圍
(
しうゐ
)
に
集
(
あつま
)
りて、
一條
(
いちでう
)
の
法話
(
ほふわ
)
を
聞
(
き
)
かむことを
希
(
こひねが
)
へり。
漸
(
やうや
)
く
健康
(
けんかう
)
を
囘復
(
くわいふく
)
したる
法華僧
(
ほつけそう
)
は、
喜
(
よろこ
)
んで
之
(
これ
)
を
諾
(
だく
)
し、
打咳
(
うちしはぶ
)
きつゝ
語出
(
かたりいだ
)
しぬ。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
打
常用漢字
小3
部首:⼿
5画
咳
漢検準1級
部首:⼝
9画
“打”で始まる語句
打
打擲
打棄
打捨
打殺
打倒
打明
打付
打笑
打毀