トップ
>
扁
>
へん
ふりがな文庫
“
扁
(
へん
)” の例文
彼ハ傾国ノ色絶世ノ技アルニ非ラズトイヘドモ、繊繊タル女手ノ力ヲ以テ大ニ巨閣高楼ヲ墨水ノ西ニ営ミ、
扁
(
へん
)
シテ有明楼トイフ。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
婦人は普通の俗字だも知るは
稀
(
まれ
)
にて
漢字
(
からもじ
)
雅言
(
がげん
)
を知らず仮名使てにをはだにも
弁
(
わきま
)
へず
扁
(
へん
)
旁
(
つくり
)
すらこころ得ざるに、ただ
言語
(
ことば
)
をのみもて教へて
写
(
かか
)
するわが苦心はいふべうもあらず。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
文字の
扁
(
へん
)
がなくなったり、はなはだしい時には、一字丸ごと埋まってしまうような場合もあるのですが、一つ試しに、嵐村次郎とある上半分から、風という字を
除
(
と
)
って御覧なさいまし。
人魚謎お岩殺し
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
ね、『鮭』——魚
扁
(
へん
)
に
圭
(
けい
)
という字を書くんだよ、これはフグという字なんだよ。ところが藪の先生、それを『
鮏
(
しゃけ
)
』と読んでしまったんだ、魚扁に生、それはサケともいうし、シャケともいう字なんだ。
大菩薩峠:26 めいろの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
茶館
(
ちやくわん
)
には「
清潤甜茶
(
せいじゆんてんちや
)
」の
扁
(
へん
)
がありにほへる
処女
(
をとめ
)
近づき
来
(
きた
)
る
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
▼ もっと見る
乃
(
すなわ
)
チ都城ヲ距ルコト五、六里、丹羽ノ里ニ就イテ荘一区ヲ買フ。地ヲ
遍
(
めぐ
)
ツテ松ヲ
種
(
う
)
ヱ、亭ヲソノ中ニ築キ以テ
歌哭
(
かこく
)
ノ地トナス。
扁
(
へん
)
シテ万松亭トイフ。亭中ニ棋
一枰
(
いっぺい
)
、書千巻ヲ蔵ス。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
段と
叚
(
か
)
と
扁
(
へん
)
もつくりも異なるを混同して書く人多し。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
切の字の
扁
(
へん
)
は七なり。土扁に書く人多し。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
扁
漢検1級
部首:⼾
9画
“扁”を含む語句
扁平
扁柏
扁舟
耆婆扁鵲
扁豆
扁額
扁桃腺
扁鵲
魚扁
扁桃
扁平石
扁桃腺炎
扁石
輪扁
扁平足
千扁一律
武扁
河野扁理
甘扁桃油
示扁
...