“扁石”の読み方と例文
読み方割合
ひらいし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
光照院の墓地の東南隅に、殆ど正方形を成した扁石ひらいしの墓があつて、それに十四人の戒名が一列にり付けてある。其中三人だけは後に追加したものである。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
跪いてゐる民衆は、今この神々しい光景けしきをみて、愛と恩謝とで身を顫はした。恭敬は衆人の胸中にひれ伏し、謙遜は、其體内で、生の破片こはれの中、扁石ひらいしの上に身を臥せる。
さしあげた腕 (旧字旧仮名) / レミ・ドゥ・グルモン(著)