愛讀者あいどくしや)” の例文
新字:愛読者
ほど婦人ふじんといふかぎりでは、ジヤン・ダークも、ナイチンゲールも、良婦之友りやうふのとも愛讀者あいどくしやも、共通きようつうなのにはちがひない。
読書の態度 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
紅葉先生こうえふせんせい在世ざいせいのころ、名古屋なごや金色夜叉夫人こんじきやしやふじんといふ、わか奇麗きれい夫人ふじんがあつた。まをすまでもなく、最大さいだいなる愛讀者あいどくしやで、みやさん、貫一くわんいちでなければけない。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
わたしはその都度つど、「先生せんせい威徳ゐとく廣大くわうだい先生せんせい威徳ゐとく廣大くわうだい。」ととなへて、金色夜叉こんじきやしや愛讀者あいどくしや感銘かんめいした。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)