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恋煩
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こいわずら
ふりがな文庫
“
恋煩
(
こいわずら
)” の例文
華族の
金満家
(
きんまんか
)
へ生れて出て、
恋煩
(
こいわずら
)
いで死ぬ、このくらいありがたい事はありますまい。恋は
叶
(
かな
)
う方が
可
(
よ
)
さそうなもんですが、そうすると
愛別離苦
(
あいべつりく
)
です。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「君だって
恋煩
(
こいわずら
)
いなんかした事はなさそうじゃないか」と主人も正面から細君に助太刀をする。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そんなら早くそう云ってくれゝば
宜
(
い
)
いに、
胆
(
きも
)
を
潰
(
つぶ
)
した、
私
(
わっち
)
は柿でも盗んだかと思って、そうか、それは
有難
(
ありがて
)
え、じゃア
何
(
なん
)
だね、妹娘が思い染めて
恋煩
(
こいわずら
)
いで、医者も見放すくれえで
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
おそよは十八、おつぎは十六、どっちも
年頃
(
としごろ
)
の若い娘であるから、世にいう
恋煩
(
こいわずら
)
いのたぐいではないかとも疑われたが、ひとりならず、姉妹揃っておなじ恋煩いというのも少しおかしい。
青蛙堂鬼談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
その
貴下
(
あなた
)
、うたゝ
寝
(
ね
)
の歌を、
其処
(
そこ
)
へ書きました、婦人のために……まあ、言って見ますれば
恋煩
(
こいわずら
)
い、いや、こがれ
死
(
じに
)
をなすったと申すものでございます。早い話が
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
私は汗の出るほど
耻入
(
はじい
)
ります、実は
疾
(
と
)
くより娘があの孝助殿を
見染
(
みそ
)
め、
恋煩
(
こいわずら
)
いをして居ります、誠に
面目
(
めんぼく
)
ない、それをサ
婆
(
ばゞ
)
アにもいわないで、
漸
(
ようや
)
く昨夜になって申しましたから、なぜ早く云わん
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「じゃ、
私
(
わたし
)
が見ても
恋煩
(
こいわずら
)
いをしそうですね、
危険
(
けんのん
)
、
危険
(
けんのん
)
。」
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
恋
常用漢字
中学
部首:⼼
10画
煩
常用漢字
中学
部首:⽕
13画
“恋”で始まる語句
恋
恋々
恋人
恋敵
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恋慕
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