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怠
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おこ
ふりがな文庫
“
怠
(
おこ
)” の例文
烈
(
はげ
)
しい生の歓喜を夢のように
暈
(
ぼか
)
してしまうと同時に、今の歓喜に伴なう
生々
(
なまなま
)
しい苦痛も
取
(
と
)
り
除
(
の
)
ける手段を
怠
(
おこ
)
たらないのである。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
重候へ共茲ぞ恩の報じ
際
(
どき
)
と存じ夜の目も眠ず
賃苧
(
ちんを
)
をうみて看病
怠
(
おこ
)
たりなく致せし事は家主始同長屋の者をお尋ありても相知申すべく候
斯
(
かく
)
難儀
(
なんぎ
)
の暮を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
食し、常に
称名
(
しょうみょう
)
怠
(
おこ
)
たる事なし
奇談クラブ〔戦後版〕:15 お竹大日如来
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
気の毒だと云う念が胸一杯になったため、ついそちらに気が取られて、流しの方の観察を
怠
(
おこ
)
たっていると、突然白い
湯槽
(
ゆぶね
)
の方面に向って口々に
罵
(
ののし
)
る声が聞える。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
また
逗留
(
とうりゅう
)
するなら逗留する所から、必ず
音信
(
たより
)
を
怠
(
おこ
)
たらないようにして、いつでも用ができしだいこっちから呼び返す事のできる注意をしたら好かろうと云った。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
その上、色もよほど
褪
(
さ
)
めた。小野さんは節穴を覗く事を
怠
(
おこ
)
たるようになった。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
綺麗好
(
きれいずき
)
な母が
始終
(
しじゅう
)
気をつけて掃除を
怠
(
おこ
)
たらなかったにかかわらず、一々書物を並べ直すとなると、思わぬ
埃
(
ほこり
)
の色を、目の届かない陰に見つけるので、残らず
揃
(
そろ
)
えるまでには、なかなか手間取った。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
怠
常用漢字
中学
部首:⼼
9画
“怠”を含む語句
倦怠
怠惰
懈怠
懶怠
怠慢
過怠
惓怠
怠惰者
怠屈
怠業
気怠
緩怠
間怠
倦怠期
懶怠者
怠緩
緩怠至極
倦怠感
倦怠相
怠儀
...