御馬前ごばぜん)” の例文
がかりなくもは、くろかげで、晴天せいてんにむら/\といたとおもふと、颶風はやてだ。貴女あなた。……だれもおばあさんの御馬前ごばぜん討死うちじにする約束やくそくかねいらしい。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
アヽ華族くわぞくいへうまれたが、如何いか太平たいへい御代みよとはまうせども、手をそでにして遊んでつてはまぬ、えわが先祖せんぞ千軍萬馬せんぐんばんばなか往来わうらいいたし、きみ御馬前ごばぜんにて血烟ちけむり
華族のお医者 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)