トップ
>
御神
>
おかみ
ふりがな文庫
“
御神
(
おかみ
)” の例文
余は仕方がないから、書くには書くが、少し待ってくれと頼んだ。すると
御神
(
おかみ
)
さんが、そうおっしゃらずに、どうぞどうぞと二遍も繰返して御辞儀をする。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
店の方では電話が仕切なしにちりんちりんと鳴っている。
品
(
ひん
)
の
好
(
い
)
い
御神
(
おかみ
)
さんが、はあもしもしを
乃別
(
のべつ
)
に繰返す。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
宿へ帰ったら、
御神
(
おかみ
)
さんが駅長の贈って来た初茸を
汁
(
つゆ
)
にして、晩に
御膳
(
おぜん
)
の上へ乗せてくれた。それを食って、梨畑や、馬賊や、土の櫓や、赤い旗の話しなぞをして寝た。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
傍
(
そば
)
に見ていた三十
恰好
(
がっこう
)
の商家の
御神
(
おかみ
)
さんらしいのが、可愛らしがって、年を聞いたり名を尋ねたりするところを
眺
(
なが
)
めていると、
今更
(
いまさら
)
ながら別の世界に来たような心持がした。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それを心から感心して見るのは、どうしたって、本町の
生薬屋
(
きぐすりや
)
の
御神
(
おかみ
)
さんと同程度の頭脳である。こんな
謀反人
(
むほんにん
)
なら幾百人出て来たって、徳川の天下は今日までつづいているはずである。
明治座の所感を虚子君に問れて
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
前
(
まへ
)
の
御婆
(
おばあ
)
さんが
八
(
やつ
)
つ
位
(
ぐらゐ
)
になる
孫娘
(
まごむすめ
)
の
耳
(
みゝ
)
の
所
(
ところ
)
へ
口
(
くち
)
を
付
(
つ
)
けて
何
(
なに
)
か
云
(
い
)
つてゐるのを、
傍
(
そば
)
に
見
(
み
)
てゐた三十
恰好
(
がつかう
)
の
商家
(
しやうか
)
の
御神
(
おかみ
)
さんらしいのが、
可愛
(
かあい
)
らしがつて、
年
(
とし
)
を
聞
(
き
)
いたり
名
(
な
)
を
尋
(
たづ
)
ねたりする
所
(
ところ
)
を
眺
(
なが
)
めてゐると
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
神
常用漢字
小3
部首:⽰
9画
“御神”で始まる語句
御神燈
御神輿
御神籤
御神楽
御神酒
御神灯
御神酒徳利
御神馬
御神水
御神剣