御召捕おめしとり)” の例文
もし私にも御嫌疑被為在候へば、何等の弁解も不仕候間、すみやかに私御召捕おめしとりに相成、私一人誅戮ちゆうりく被為遊あそばされ、他之者は不残のこらず御赦免之御処置相願度あひねがひたく奉存候。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
御召捕おめしとり相成しは斯樣々々かやう/\なり私し母并に下人共は村役人へ御預け家内かないの番は村方百姓等ひやくしやうら仰付おほせつけられ諸色しよしき土藏どざうとも殘らず御役人樣御封印ごふういんにて其後御引取の所其節そのせつ明日巳刻よつどき簑笠之助樣御役所へ相送り候樣仰せ渡され候て御役人樣御立歸たちかへり相成候然るに簑笠之助樣御役にては
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
以て奉願上ねがひあげたてまつり候一赤坂傳馬町長助店道十郎後家光奉申上候さんぬる寶永七年八月廿八日拂曉ふつげうしばふだつじに於て麹町三丁目町醫まちい村井長庵弟十兵衞國元くにもとへ出立仕候せつ人手ひとでかゝり相果候其場そのばに私しをつと道十郎所持印付しるしつきかさすて有之候より道十郎へ御疑念ごぎねん相掛あひかゝり候哉其節の御月番中山出雲守樣御奉行所へ夫道十郎儀病中びやうちう御召捕おめしとりに相成入牢じゆらうおほせ付けられ候處御吟味中牢死仕つり死骸の儀は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)