トップ
>
張遼
>
ちょうりょう
ふりがな文庫
“
張遼
(
ちょうりょう
)” の例文
「……何者?」と、疑わしげに待ちかまえていると、やがて近く寄ってきたのは口に
鞭
(
むち
)
をくわえ頬に微笑をたたえた
張遼
(
ちょうりょう
)
であった。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ここの守りには魏の
張遼
(
ちょうりょう
)
がたてこもっていた。さきに曹操が都へ帰るに当って、特に、張遼へ託して行った重要地の一つである。
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
守将の
張遼
(
ちょうりょう
)
は、きのうの城外戦で、大きな戦果をあげたにもかかわらず、まだ部下に恩賞も
頒
(
わか
)
たず、自分も
甲
(
よろい
)
の緒すら解いていなかった。
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
張遼
(
ちょうりょう
)
と
太史慈
(
たいしじ
)
とは、まだ火をちらして戦っていたが、この中軍の崩れから、敵味方の怒濤に押され、ついにそのまま、引き分れてしまった。
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その
軸枢
(
じくすう
)
をまず見失い、彼自身もまた、まんまと
張遼
(
ちょうりょう
)
、
徐晃
(
じょこう
)
の二軍に待たれて、その包囲鉄環のうちに
捉
(
とら
)
われてしまった。
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「
小沛
(
しょうはい
)
へ行こう。小沛の城には、腹心の
張遼
(
ちょうりょう
)
、
高順
(
こうじゅん
)
のふたりを入れて守らせてある。しばらく小沛に拠って形勢を見よう」
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「これは、曹丞相のお使いとして、火急の事あって、許都より急ぎ下ってきた
張遼
(
ちょうりょう
)
という者。疑わしくば、丞相より降したまえる旗じるしを見よ」
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
中には、
張遼
(
ちょうりょう
)
だの
許褚
(
きょちょ
)
のごとき物騒な猛将も交じっていた。馳足の行軍中、蒋奇の前後にはいつのまにかそういう面々が近づいていたのであった。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
西軍の鉄壁陣は、
許褚
(
きょちょ
)
、
張遼
(
ちょうりょう
)
、
徐晃
(
じょこう
)
、
李典
(
りてん
)
、
楽進
(
がくしん
)
、
于禁
(
うきん
)
などの諸大隊をつらねて、あたかも人馬の長城を形成している。——その真ん中をぱっと割って
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
易州に陣取ったまま、曹軍は依然、動かずにあったが、
夏侯惇
(
かこうじゅん
)
、
張遼
(
ちょうりょう
)
などは、その間、しばしば曹操へ諫めた。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
隊伍は
紛裂
(
ふんれつ
)
し、士気はととのわず、思い思いの敵と駈けあわすうち、敵の東のほうからは
張遼
(
ちょうりょう
)
の一陣、西のほうからは
許褚
(
きょちょ
)
、南からは
于禁
(
うきん
)
、北からは李典。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
呉の国では、幼い子どもまでが、魏の
張遼
(
ちょうりょう
)
の名を覚えて、子が泣くと、母はそういって、泣く子をすかした。
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
さらに、
張遼
(
ちょうりょう
)
の大兵、
許褚
(
きょちょ
)
の猛部隊も、彼を生け擒りにせんものと、大雨のごとく野を掃いて追ってきた。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
曹操の先鋒は、泣く子も黙る
張遼
(
ちょうりょう
)
と見えた。功にはやった凌統は敵の見さかいもなくそれに当った。
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いや、
張遼
(
ちょうりょう
)
という人物は、敵ながら武芸に秀で、しかも恥を知り、従順な色が見える。——だから生かしておきたいのだ。そこが武将のふくみというものではないか」
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その郭淮は、
箕谷
(
きこく
)
と街亭の二要地へ大兵を配して、自身その指揮に臨み、また
張遼
(
ちょうりょう
)
の子張虎、楽進の子
楽綝
(
がくりん
)
、このふたりを先鋒として、あらかじめある下知を附しておいた。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ただ一
抹
(
まつ
)
のさびしさは、この頃すでに、曹操時代の功臣たる
張遼
(
ちょうりょう
)
、
徐晃
(
じょこう
)
などという旧日の大将たちは、みな列侯に封ぜられて、その領内に老後を養っている者が多かったことである。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
夏侯惇
(
かこうじゅん
)
、
曹洪
(
そうこう
)
の二陣がひかえ、交通守護軍、監戦使には、
許褚
(
きょちょ
)
、
張遼
(
ちょうりょう
)
などの
宗徒
(
むねと
)
の
輩
(
ともがら
)
が、さながら
岸々
(
がんがん
)
の岩を重ねて大山をなすがごとく、水上から高地へかけて、固めに固めていた。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
不寝
(
ねず
)
の番をしていた
徐晃
(
じょこう
)
、
張遼
(
ちょうりょう
)
の二将が、すぐ本陣から様子を見に駆けだしてみると、呉の船団が、
突忽
(
とっこつ
)
と、夜靄を破って現れ、今し水寨へ迫ってきた——とのことに、張遼、徐晃は驚いて
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「目下、呂布の部下、
張遼
(
ちょうりょう
)
、
高順
(
こうじゅん
)
の二将がたて籠っております」
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「魏の名将
張遼
(
ちょうりょう
)
も、討死をとげた一人の中に入っている」
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
張
常用漢字
小5
部首:⼸
11画
遼
漢検準1級
部首:⾡
15画
“張”で始まる語句
張
張合
張子
張飛
張番
張本
張作霖
張郃
張店
張上