“ちょうりょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
跳梁80.0%
張遼8.0%
張良8.0%
朝涼2.0%
張梁1.0%
彫梁1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西ヨーロッパの国々には、まだ闇の色が濃くたれこめ、いはゆる蛮族の跳梁ちょうりょうのもとに、あてもない胎動がつづいてゐるにすぎなかつた。
鸚鵡:『白鳳』第二部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
ここの守りには魏の張遼ちょうりょうがたてこもっていた。さきに曹操が都へ帰るに当って、特に、張遼へ託して行った重要地の一つである。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「官兵衛、愚痴はよせ。おれを智嚢なしというが、その智慧なしの計に落ちた貴さまは何か。——それでも中国の張良ちょうりょうといえるか」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朝顔の花一ぱいにたまる露の朝涼ちょうりょう岐阜ぎふ提灯ちょうちんの火も消えがちの風の晩冷ばんれい、涼しさを声にした様なひぐらし朝涼あさすず夕涼ゆうすずらして、日間ひるまは草木も人もぐったりとしおるゝ程の暑さ、昼夜の懸隔けんかくする程
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
賊の総大将張角の弟で張宝ちょうほう張梁ちょうりょうのふたりは目下、潁川えいせん(河南省・許昌)のほうで暴威をふるっている。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
先に戦没した賊将張宝の兄弟張梁ちょうりょうという者、天公将軍の名を称し、久しくこの曠野の陣後にあって、督軍しておりましたが、張宝すでに討たれぬと聞いて、にわかに大兵をひきまとめ
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いずれにせよ、彫梁ちょうりょうの美、華棟かとうけん碧瓦へきがさん金磚きんせんの麗、目もあやなすばかりである。豪奢雄大、この世にたとえるものもない。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)