“あさすず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
朝涼91.7%
朝冷8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、いいながら、私は、久しぶりで口に馴れたお前の手でけた茄子なす生瓜きゅうりの新漬で朝涼あさすずの風に吹かれつつ以前のとおりに餉台ちゃぶだいに向い合って箸を取った。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
朝涼あさすずのうちに、関井さんの夫婦はわたくしを近所の森の中や川端へ案内してくれました。東京より十度以上は違うと三津子さんのいったのも嘘ではありません。
探偵夜話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
朝冷あさすずはいつしか過ぎて日かげの暑くなるに、正太さん又晩によ、私の寮へも遊びにお出でな、燈籠とうろうながして、お魚追ひましよ、池の橋が直つたればこわい事は無いと言ひ捨てに立出たちいづる美登利の姿
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)