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引攫
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ひきさら
ふりがな文庫
“
引攫
(
ひきさら
)” の例文
縁あればこそ力にもなりなられて
互
(
たがい
)
に
嬉敷
(
うれしく
)
心底打明け荷物の多きさえ
厭
(
いと
)
う旅路の空に婚礼までして女房に持とうという間際になりて
突然
(
だしぬけ
)
に
引攫
(
ひきさら
)
い人の恋を
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
彼は
惘然
(
ぼうぜん
)
として殆ど我を失へる
間
(
ま
)
に、電光の如く隣より
伸来
(
のびきた
)
れる
猿臂
(
えんぴ
)
は鼻の
前
(
さき
)
なる一枚の
骨牌
(
かるた
)
を
引攫
(
ひきさら
)
へば
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
驚破
(
すわ
)
、そのまぎれに、見物の
群集
(
ぐんじゅ
)
の中から、
頃合
(
ころあい
)
なものを
引攫
(
ひきさら
)
つて、空からストンと、
怪我
(
けが
)
をせぬやうに
落
(
おと
)
いた。が、
丁度
(
ちょうど
)
西の丸の
太鼓櫓
(
たいこやぐら
)
の下の空地だ、
真昼間
(
まっぴるま
)
。
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
そつ
首
(
くび
)
引拔
(
ひきぬ
)
き、
其國
(
そのくに
)
の
珍寳
(
たから
)
の
有
(
あ
)
らむ
限
(
かぎ
)
り
引攫
(
ひきさら
)
うて
還
(
かへ
)
るべし
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
攫
漢検1級
部首:⼿
23画
“引”で始まる語句
引
引込
引摺
引返
引張
引掛
引籠
引立
引緊
引出