庭男にはをとこ)” の例文
此家こヽにも學校がくかうにも腦病なうびやう療養れうやう歸國きこくといひて、たちいでしまヽ一月ひとつきばかりを何處いづくひそみしか、こひやつこのさても可笑をかしや、香山家かやまけ庭男にはをとこみしとは。
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
笑顏ゑがほをまづする庭男にはをとこに、そのまヽすがりて箒木はヽきうごかせず、吾助ごすけまへがかけるかと突然とつぜん可笑をかしさ。
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
此處こヽとなりざかひの藪際やぶぎはにて、用心ようじんためにと茅葺かやぶきまうけにまはする庭男にはをとこさてさて此曲物このくせものとは。
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)