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広庭
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ひろにわ
ふりがな文庫
“
広庭
(
ひろにわ
)” の例文
旧字:
廣庭
兵営の
厳
(
いか
)
めしい鉄門をくぐって、掃除の行きとどいた
広庭
(
ひろにわ
)
を歩いてゆくと、やがて四角い営舎が幾つもつづいているところへ出た。
情状酌量
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
いや、それよりも、私たちの立っている
広庭
(
ひろにわ
)
のこの輝きは、微風は、あ、この涼しさはどうだ。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
バサッと
幣
(
へい
)
をきって、
直垂
(
ひたたれ
)
の
袖
(
そで
)
をたくしあげ、四方へ
弦
(
つる
)
をならす
式
(
しき
)
をおこなってから
紫白
(
しはく
)
ふた
色
(
いろ
)
の
細
(
こま
)
かい
紙片
(
しへん
)
をつかんで、
壇
(
だん
)
の上から
試合
(
しあい
)
の
広庭
(
ひろにわ
)
へ
雪
(
ゆき
)
のようにまきちらす。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
夏ははちすの花が
早抹
(
あさあけ
)
に深い
靄
(
もや
)
の中にさいて、藪の
蜘蛛
(
くも
)
の巣にも花にも朝露がキラキラと光って空がはれていった。藪には土橋をかけて、
冠木門
(
かぶきもん
)
の大百姓の
広庭
(
ひろにわ
)
と、奥深く大きな
茅屋根
(
かややね
)
が見えていた。
旧聞日本橋:12 チンコッきり
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
広庭
(
ひろにわ
)
の
牡丹
(
ぼたん
)
や
天
(
てん
)
の
一方
(
いっぽう
)
に
郷愁の詩人 与謝蕪村
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
広
常用漢字
小2
部首:⼴
5画
庭
常用漢字
小3
部首:⼴
10画
“広”で始まる語句
広
広場
広東
広重
広々
広間
広小路
広野
広漠
広汎