トップ
>
干戈
>
かんくわ
ふりがな文庫
“
干戈
(
かんくわ
)” の例文
果
(
は
)
た又、我が父祖の国をして屈辱の平和より脱せむが為めに再び正義の名を借りて
干戈
(
かんくわ
)
を動かさしむるの時に立ち至らざるや否や。
渋民村より
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
なほ御
四五
跡をしたうて
責討
(
せめう
)
てば、
古郷
(
ふるさと
)
の
辺
(
ほと
)
りは
四六
干戈
(
かんくわ
)
みちみちて、
四七
涿鹿
(
たくろく
)
の
岐
(
ちまた
)
となりしよしを
四八
いひはやす。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
で、武芝は返還を
逼
(
せま
)
ると、
却
(
かへ
)
つて
干戈
(
かんくわ
)
の
備
(
そなへ
)
をして
頑
(
ぐわん
)
として聴かず、暴を以て傲つた。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
すべてそのころの歴史の局面は、遠く、ひろく、三韓の野山を包み、
干戈
(
かんくわ
)
つねに動きて止まず、任那の日本府また危からんとするの間に於て、悲壮なること、酸鼻なること、太だ
鮮
(
すくな
)
しとせず。
松浦あがた
(新字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
父
(
ちち
)
死
(
し
)
して
葬
(
はうむ
)
らず、
爰
(
ここ
)
に
(二九)
干戈
(
かんくわ
)
に
及
(
およ
)
ぶ、
孝
(
かう
)
と
謂
(
い
)
ふ
可
(
べ
)
けんや。
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
▼ もっと見る
日露
干戈
(
かんくわ
)
を交へて
将
(
まさ
)
に三
閲
(
えつ
)
月、世上愛国の呼声は今
殆
(
ほと
)
んど其最高潮に達したるべく見え候。吾人は彼等の赤誠に同ずるに於て
些
(
いささか
)
の考慮をも要せざる可く候。
渋民村より
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
翁いふ。
吾主
(
わぬし
)
遠くゆき給ひて後は、夏の
比
(
ころ
)
より
干戈
(
かんくわ
)
を
揮
(
ふる
)
ひ出でて、里人は所々に
遁
(
のが
)
れ、
弱
(
わか
)
き者どもは
軍民
(
いくさびと
)
に召さるるほどに、
一四一
桑田
(
さうでん
)
にはかに
狐兎
(
こと
)
の
叢
(
くさむら
)
となる。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
検非違使
(
けびゐし
)
庁
(
ちやう
)
の推問に
遇
(
あ
)
うて、そして将門の男らしいことや、勇威を振つたことは、
却
(
かへ
)
つて都の評判となつて同情を得たことと見える。然し
干戈
(
かんくわ
)
を動かしたことは、深く公より
譴責
(
けんせき
)
されたに疑無い。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
“干戈”の意味
《名詞》
干戈(かんか)
(古い用法)武器。軍事力。
(「干」は盾、「戈」は矛)戦争。
(出典:Wiktionary)
干
常用漢字
小6
部首:⼲
3画
戈
漢検1級
部首:⼽
4画
“干戈”で始まる語句
干戈隊
干戈剣戟