“軍民”の読み方と例文
読み方割合
いくさびと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
翁いふ。吾主わぬし遠くゆき給ひて後は、夏のころより干戈かんくわふるひ出でて、里人は所々にのがれ、わかき者どもは軍民いくさびとに召さるるほどに、一四一桑田さうでんにはかに狐兎ことくさむらとなる。
二七心々の世の中となりしほどに、老いたるは山に逃竄にげかくれ、二八わかきは軍民いくさびとにもよほされ、けふは此所を焼きはらふ、あすは敵のよせ来るぞと、女わらべ東西をちこちに逃げまどひて泣きかなしむ。