幕末ばくまつ)” の例文
これを一読するにおしむべし論者は幕末ばくまつ外交の真相しんそうつまびらかにせざるがために、折角せつかくの評論も全く事実にてきせずしていたずらに一篇の空文字くうもんじしたるに過ぎず。
かういふ風に、内外共多事の幕末ばくまつの日本に住み、且つまた、江戸にばかりゐずに方々歩き廻つたのであるから、サア・オルコツクの日本紀行の興味の多いのは偶然ではない。
日本の女 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
予また幕末ばくまつ編年史へんねんしを作り、これを三十年史となづ刊行かんこうして世にわんとせし時、誰人たれびとかに序文じょぶんわんと思いしが、駿しゅんかたわらりて福沢先生の高文こうぶんを得ばもっとも光栄こうえいなるべしという。
のちに幕末ばくまつから明治めいじにかけてかつやくしたひとたちがでました。
幕末ばくまつ、天保のころになると、江戸繁昌記深川のくだりには
花火と大川端 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
当時薩兵さっぺいいきおい猛烈もうれつなりしは幕末ばくまつにおける長州のにあらず。