トップ
>
帯地
>
おびじ
ふりがな文庫
“
帯地
(
おびじ
)” の例文
旧字:
帶地
暮れんとする春の色の、
嬋媛
(
せんえん
)
として、しばらくは
冥邈
(
めいばく
)
の戸口をまぼろしに
彩
(
いろ
)
どる中に、眼も
醒
(
さ
)
むるほどの
帯地
(
おびじ
)
は
金襴
(
きんらん
)
か。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「京都にも三輪君のような人がいて、『安全地帯』を『
帯地
(
おびじ
)
全
(
まった
)
く
安
(
やす
)
し』と読んだそうだが、此処で田鶴子にそんな読み方をされるとことだからね」
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
欣々女史も鏡花会にはいって、仲間入りの
記念
(
しるし
)
にと、
帯地
(
おびじ
)
とおなじに
機
(
お
)
らせた
裂地
(
きれじ
)
でネクタイを造られた贈りものがあったのを、幹事の一人が嬉しがって
江木欣々女史
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
あくる
日
(
ひ
)
、
年
(
とし
)
とったほうの
女
(
おんな
)
は、デパートの、かざられた
衣裳
(
いしょう
)
の
前
(
まえ
)
に
立
(
た
)
っていました。そこには、三
万円
(
まんえん
)
の
札
(
ふだ
)
のついた
帯地
(
おびじ
)
、また二
万円
(
まんえん
)
の
札
(
ふだ
)
のさがった
晴
(
は
)
れ
着
(
ぎ
)
が、かかっていました。
かざぐるま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「博多」といえば誰も知っているほど特長のある織物で、幸に今も続いて織られます。「
博多帯
(
はかたおび
)
」の名があるほど
帯地
(
おびじ
)
を
主
(
おも
)
に作ります。絹を材料とする密な堅い織で、
柄
(
がら
)
にも特色があります。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
“帯地”の意味
《名詞》
帯の布地。
(出典:Wiktionary)
帯
常用漢字
小4
部首:⼱
10画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“帯”で始まる語句
帯
帯刀
帯揚
帯紐
帯留
帯際
帯上
帯剣
帯革
帯広