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小歌
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こうた
ふりがな文庫
“
小歌
(
こうた
)” の例文
食後ナイエル夫人は亡夫の肖像を掛けた一室へ僕等三人を
延
(
ひ
)
いてカンキナ
酒
(
しゆ
)
の小さな
杯
(
さかづき
)
を勧め、自身はピヤノに
向
(
む
)
いて二三の
小歌
(
こうた
)
を
好
(
い
)
い声で歌つた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
おのが手作りの弁天様に
涎
(
よだれ
)
流して余念なく
惚
(
ほ
)
れ込み、
琴
(
こと
)
三味線
(
しゃみせん
)
のあじな
小歌
(
こうた
)
は
聞
(
きき
)
もせねど、夢の
中
(
うち
)
には
緊那羅神
(
きんならじん
)
の声を耳にするまでの熱心、あわれ
毘首竭摩
(
びしゅかつま
)
の
魂魄
(
こんぱく
)
も乗り移らでやあるべき。
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
言換えれば実否を
糺
(
ただ
)
すことの急になったのは、望を達したいことの急になったので、それで今晩こそはと決意する所があるように、又た春泉へ出懸けて行ったが、生憎その日
小歌
(
こうた
)
は遠出だと云って
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
幸ひ
奴
(
きやつ
)
を殺し
彼者
(
かれ
)
が勝し五百兩の金を奪ひ取んと心
懸
(
がけ
)
先
(
さき
)
へ廻つて
鷲
(
わし
)
の宮の
杉林
(
すぎばやし
)
に身を
隱
(
かく
)
し金兵衞の來るを今や
遲
(
おそ
)
しと待懸たり金兵衞は
斯
(
かゝ
)
るべしとは
夢
(
ゆめ
)
にも知ず
慈恩寺村
(
じおんじむら
)
にて打勝し五百兩を
懷中
(
くわいちう
)
し
小歌
(
こうた
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
小歌
(
こうた
)
をあげて烟の立行くままに
太陽の子
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
▼ もっと見る
心いきの
小歌
(
こうた
)
もくひとめた。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
歌
常用漢字
小2
部首:⽋
14画
“小歌”で始まる語句
小歌手