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寺男
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てらおとこ
ふりがな文庫
“
寺男
(
てらおとこ
)” の例文
「あの
寺男
(
てらおとこ
)
が
臥
(
ね
)
ているなら、ほかのものを
代
(
か
)
わりにさせればいいのだ。この
村
(
むら
)
には、
遊
(
あそ
)
んでいるものが、
幾人
(
いくにん
)
もあるはずだ。」
娘と大きな鐘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「嘘をつけ、お主はあれを
寺男
(
てらおとこ
)
に持って行ってやったのじゃ。あいつは文字をどうやらぬたくりおるからな、それであいつのところへ持って行ったのじゃろ。」
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
直様
(
すぐさま
)
参り申候処、御役人
御出
(
おいで
)
有之
其許方
(
そのもとかた
)
に
慶蔵
(
けいぞう
)
と申候
寺男
(
てらおとこ
)
召使ひ候事有之候哉との
御尋
(
おたずね
)
なり。
榎物語
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
するのは、わけても夜中にでるのは、なによりあぶないことじゃ。どういうわけで、出ていくのか。わしは
寺男
(
てらおとこ
)
にさんざんさがさせたのじゃ。いったいどこへいきなさるのだね。
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
緑ばんだ金色の
夕映
(
ゆうばえ
)
の名残を背景にして黒い人間の姿が影絵のように立っているのを彼は見た。妙な
絹帽
(
シルクハット
)
をかぶった男で肩に大きな
鋤
(
すき
)
を担いでいる。その取合せが妙にかの
寺男
(
てらおとこ
)
を思わせた。
作男・ゴーの名誉
(新字新仮名)
/
ギルバート・キース・チェスタートン
(著)
▼ もっと見る
十兵衛は
伊豆国
(
いずのくに
)
韮山
(
にらやま
)
の某寺に
寺男
(
てらおとこ
)
をしているので、妙了は韮山へ往った。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
「
俺
(
おれ
)
の
甥
(
おい
)
は、びっこで、
野
(
の
)
ら
仕事
(
しごと
)
に
向
(
む
)
かないが、
寺男
(
てらおとこ
)
ぐらいはつとまるから、お
坊
(
ぼう
)
さまに
話
(
はな
)
して、
使
(
つか
)
ってもらうべえ。」
娘と大きな鐘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると、法師は
怒
(
おこ
)
ったように
寺男
(
てらおとこ
)
を
制
(
せい
)
して
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
それは、いまから、ずっと
昔
(
むかし
)
のことでありました。このお
寺
(
てら
)
に、
年
(
とし
)
とったお
坊
(
ぼう
)
さまと
寺男
(
てらおとこ
)
がいました。
寺男
(
てらおとこ
)
には、十三、四になった
娘
(
むすめ
)
がおりました。
娘と大きな鐘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
寺
常用漢字
小2
部首:⼨
6画
男
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
“寺”で始まる語句
寺
寺院
寺内
寺泊
寺中
寺詣
寺町
寺島
寺門静軒
寺奴