“てらおとこ”の漢字の書き方と例文
語句割合
寺男100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
するのは、わけても夜中にでるのは、なによりあぶないことじゃ。どういうわけで、出ていくのか。わしは寺男てらおとこにさんざんさがさせたのじゃ。いったいどこへいきなさるのだね。
壇ノ浦の鬼火 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
緑ばんだ金色の夕映ゆうばえの名残を背景にして黒い人間の姿が影絵のように立っているのを彼は見た。妙な絹帽シルクハットをかぶった男で肩に大きなすきを担いでいる。その取合せが妙にかの寺男てらおとこを思わせた。
十兵衛は伊豆国いずのくに韮山にらやまの某寺に寺男てらおとこをしているので、妙了は韮山へ往った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)