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寝惚眼
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ねぼけまなこ
ふりがな文庫
“
寝惚眼
(
ねぼけまなこ
)” の例文
旧字:
寢惚眼
またその
外
(
ほか
)
に
提灯
(
ちょうちん
)
などもわが
枕辺
(
まくらべ
)
に照されていて、
眠
(
ねむり
)
に就いた時と
大
(
おおい
)
に異なっていたのが
寝惚眼
(
ねぼけまなこ
)
に映ったからの感じであった事が解った。
観画談
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
トロリとした酔眼だか
寝惚眼
(
ねぼけまなこ
)
だか知らないのを
睜
(
みは
)
って、両の肩を怒らせ、掌を膝に置きながら、首をのべて慢心和尚の面をまともに見つめ
大菩薩峠:21 無明の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
で、一旦内へ
引返
(
ひっかえ
)
して、応急の薬剤と
繃帯
(
ほうたい
)
とを用意して、足早に表へ出ようとする時、七兵衛
父爺
(
じじい
)
が
寝惚眼
(
ねぼけまなこ
)
を
擦
(
こす
)
りながら裏口を
遅々
(
のそのそ
)
出て来た。
出逢頭
(
であいがしら
)
に
喫驚
(
びっくり
)
して
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
コツリと柱で頭を
打
(
ぶ
)
ッつけ、アイタアイタヽヽヽと
寝惚眼
(
ねぼけまなこ
)
をこすりながら戸を
開
(
ひら
)
いて表へ
立出
(
たちい
)
で
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
早速
(
さっそく
)
雨戸を開けて、女房の名を呼ぶと、はいといいながら
寝惚眼
(
ねぼけまなこ
)
をして、
確
(
たしか
)
に自分の女房が出て来たので、
漸
(
ようや
)
く安心して
先刻
(
さっき
)
あった
談
(
はなし
)
をすると、その女房も
思当
(
おもいあた
)
るような顔をしながら
月夜峠
(新字新仮名)
/
水野葉舟
(著)
▼ もっと見る
軈
(
やが
)
て
寝惚眼
(
ねぼけまなこ
)
を擦り/\名刺を眺めると、急に驚いたやうに、むつくり
跳
(
は
)
ね起きた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
寝
常用漢字
中学
部首:⼧
13画
惚
漢検準1級
部首:⼼
11画
眼
常用漢字
小5
部首:⽬
11画
“寝惚”で始まる語句
寝惚
寝惚声
寝惚目
寝惚面