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寄付
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よりつ
ふりがな文庫
“
寄付
(
よりつ
)” の例文
落ちて来るのを見向きもしないでスタスタと実験室に
引返
(
ひきかえ
)
すという変りようだからトテモ
吾々
(
われわれ
)
凡俗には
寄付
(
よりつ
)
けない。
難船小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
血相を変えて引廻しの馬の前に
寄付
(
よりつ
)
き、罪人の顔を見ますと、今度は
俯向
(
うつむ
)
いていまして少しも顔が見えませんけれども、友之助に相違ありませんから
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
この地図を皆赤くすれば世界中露西亜の領分になって
仕舞
(
しま
)
うだろう、又これを青くすれば世界中日本領になるだろうと云うような調子で
漫語放言
(
まんごほうげん
)
、
迚
(
とて
)
も
寄付
(
よりつ
)
かれない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
その時分に神下しが「もし英国政府が攻めて来る憂いがあれば
乃公
(
おれ
)
の身体を持って行って城の所へ据えて置け。そうすれば決して彼らは
寄付
(
よりつ
)
くことが出来ない」と
法螺
(
ほら
)
を
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
真ん中に刃を振り
冠
(
かぶ
)
ったのは余吾之介でしょう。手燭の
行灯
(
あんどん
)
の
覚束
(
おぼつか
)
ない灯を
便
(
たよ
)
りに、四方から斬ってかかりますが、余吾之介の気組の激しさに暫らくは
寄付
(
よりつ
)
く者もありません。
十字架観音
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
竹のや主人、
饗庭
(
あへば
)
篁村氏は
剽軽
(
へうきん
)
な面白い爺さんだが、夫人はなか/\の
確
(
しつか
)
り
者
(
もの
)
なので、お尻の長い友達衆は、
平素
(
ふだん
)
は余り
寄付
(
よりつ
)
かない癖に、夫人が
不在
(
るす
)
だと聞くと、直ぐ駈けつける。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
唯
(
ただ
)
言行を謹み、何と云われてもハイ/\と答えて勤めて居ました。自分の内心には
如何
(
どう
)
しても再遊と決して居るけれども、周囲の有様と云うものは中々
寄付
(
よりつ
)
かれもしない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
と気は附いたけれども、なに
両人
(
ふたり
)
とも堅いから大丈夫と思って居りまするくらいで、なか/\新五郎はお園の側へ
寄付
(
よりつ
)
く事も出来ませんが、ふとお園が
感冐
(
ひきかぜ
)
の様子で寝ました。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と言つて、暫くは気味を悪がつて
寄付
(
よりつ
)
かなかつたものださうだ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
所が武道一偏、攘夷の世の中であるから、張子の
太刀
(
たち
)
とか
兜
(
かぶと
)
とか
云
(
い
)
うようなものを吊すようになって、全体の
人気
(
にんき
)
がすっかり昔の武士風になって
仕舞
(
しまっ
)
た。
迚
(
とて
)
も
是
(
こ
)
れでは
寄付
(
よりつ
)
きようがない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
“寄付”の意味
《名詞》
(きふ)公共の団体や社寺などに金品を無償で提供すること。
よりつき参照
(出典:Wiktionary)
寄
常用漢字
小5
部首:⼧
11画
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“寄付”で始まる語句
寄付金