官能くわんのう)” の例文
ああ、すべてちからなし。——さらにさらにいたましきはかかるあを薄暮くれがたはげしき官能くわんのう刺戟しげき
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
そのにほひが六でふてゐる御米およねはな時々とき/″\かよつた。彼女かのぢよ官能くわんのう當時たうじそれほどするどくなつてゐたのである。しばらくしてから、宗助そうすけなにかんがへたか、ちひさい位牌ゐはい箪笥たんす抽出ひきだしそこ仕舞しまつてしまつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
あはれ、あはれ、爛壊らんゑのまへの官能くわんのうのイルユミネエシヨン。
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
官能くわんのううすらあかり銀笛ぎんてきとぞなりぬる。四十二年二月
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
はた、ひややかに官能くわんのうつかれし光——
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
官能くわんのうつかれにまじるすすりなき
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)