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妖物
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ばけもの
ふりがな文庫
“
妖物
(
ばけもの
)” の例文
何じゃ騒しいな。ふ、ふ、あ、あ、それは結構。何さ、しかし心配には及ばぬよ。殺されたものは損、照子殿は
豪
(
えら
)
い
功
(
てがら
)
じゃ、
妖物
(
ばけもの
)
を
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
いかんとなればおん身は光る石を
拾
(
ひろは
)
んとの
企
(
くはだて
)
にはあらず、
妖物
(
ばけもの
)
を
退治
(
たいぢ
)
せんとて川へいたり、おん身よりは
我先
(
われさき
)
に川へ飛いり光りものを
探
(
さぐ
)
りあてゝかづきあげしも我なり
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「
妖物
(
ばけもの
)
がまいりました。」
蓮花公主
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
皆待ったり。この家はどうやら、例の
妖物
(
ばけもの
)
屋敷らしいが、はてな。して見るとあの
婦人
(
おんな
)
も
化生
(
けしょう
)
のものであったか知らん。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
いかんとなればおん身は光る石を
拾
(
ひろは
)
んとの
企
(
くはだて
)
にはあらず、
妖物
(
ばけもの
)
を
退治
(
たいぢ
)
せんとて川へいたり、おん身よりは
我先
(
われさき
)
に川へ飛いり光りものを
探
(
さぐ
)
りあてゝかづきあげしも我なり
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
森の
間
(
あい
)
から
視
(
なが
)
めていますと、けたたましい音を立てて、ぐるぐる舞いじゃ、二三度
立樹
(
たちき
)
に
打着
(
ぶつか
)
りながら、
件
(
くだん
)
のその昼間の
妖物
(
ばけもの
)
退治が、駆込んで参りました。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
妖物
(
ばけもの
)
が出るの、魔が
掴
(
つか
)
むのということは、目の前にあるとも思わないが、昔からまるで手も足も
入
(
い
)
れない処じゃあ、人の知らない毒虫が居て刺そうも知れず
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
まあ、こんな人たちもあるに、あの婆さんを
妖物
(
ばけもの
)
か何ぞのように、こうまで
恐
(
こわ
)
がるのも、と恥かしくもあれば、またそんな人たちが居る世の中に、と
頼母
(
たのも
)
しく。……
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
今しがた霊山の
子刻
(
ここのつ
)
を打った、これから先が
妖物
(
ばけもの
)
の夜世界よ。と一同に
逡巡
(
しりごみ
)
すれば
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
滑川
(
なめりがわ
)
の
辺
(
ほとり
)
なる八橋楼に投宿して、
他所
(
よそ
)
ながら赤城の様子を聞くに、「
妖物
(
ばけもの
)
屋敷、」「不思議の家、」あるいは「幽霊の
棲家
(
すみか
)
、」などと怪しからぬ名を附して、誰ありて知らざる者無し。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「ははははは、何だか
妖物
(
ばけもの
)
ででもあるようだ。」と半ば
呟
(
つぶや
)
いて、また笑った。
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
弱虫ばかり、喧嘩の
対手
(
あいて
)
にするほどのものも居ねえ処だから、そン中へ蹈込んで、骨のある
妖物
(
ばけもの
)
にでも、たんかを切ってやろうと、おいら
何
(
なん
)
するけれども、つい
忙
(
せわし
)
いもんだから思ったばかし。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
妖
常用漢字
中学
部首:⼥
7画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“妖物”で始まる語句
妖物邸