“女親”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おんなおや50.0%
をんなおや25.0%
おふくろ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
牝牛めうしちちのようにあま女親おんなおやなみだのなかに、邪気じゃきも、よくも、なにもなく、身をひたりこんだ蛾次郎がじろうのすがたを見ていると、だれもかれに少しのにくしみも持てなかった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし目に見えない将来の恐怖きようふばかりにみたされた女親をんなおやせまい胸にはかゝ通人つうじん放任はうにん主義は到底たうていれられべきものでない。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
まさ前刻さっきの仔に違いない。…様子が、土からわずか二尺ばかり。これより上へは立てないので、ここまで連れて来た女親おふくろが、わりのう預けて行ったものらしい……あえて預けて行ったと言いたい。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)