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女親
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おんなおや
ふりがな文庫
“
女親
(
おんなおや
)” の例文
牝牛
(
めうし
)
の
乳
(
ちち
)
のように
甘
(
あま
)
い
女親
(
おんなおや
)
の
涙
(
なみだ
)
のなかに、
邪気
(
じゃき
)
も、
慾
(
よく
)
も、なにもなく、身をひたりこんだ
蛾次郎
(
がじろう
)
のすがたを見ていると、だれもかれに少しの
憎
(
にく
)
しみも持てなかった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
よその母親が手を
曳
(
ひ
)
かれてゆくのを、
後
(
うし
)
ろからバッサリ斬るくらいな無情さは平気で持ちあわす男であって、自分の
女親
(
おんなおや
)
のこととなるとから意気地のない特殊な愛情の持主だ。
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、蛾次郎のからだを
抱
(
だ
)
きしめて、あまやかな
女親
(
おんなおや
)
の
涙
(
なみだ
)
をとめどなく流すのだった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
親
常用漢字
小2
部首:⾒
16画
“女”で始まる語句
女
女子
女房
女性
女中
女王
女郎花
女将
女郎
女形