トップ
>
奇蹟的
>
きせきてき
ふりがな文庫
“
奇蹟的
(
きせきてき
)” の例文
僕は『世の中には
奇蹟的
(
きせきてき
)
に幸福なむす子もあればあるものだ。そういうむす子の描いた絵が珍しいから僕の部屋へ掛けて眺めよう』
母子叙情
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
だが、読者諸君、そこへ踏みいって無残にも死に、
奇蹟的
(
きせきてき
)
にも大記録を残すことのできたわが日本人の医師がいるのだ。
人外魔境:01 有尾人
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
肉体の
生命
(
せいめい
)
が
奇蹟的
(
きせきてき
)
に
無事
(
ぶじ
)
だったかわりに、あの少年の
精神
(
せいしん
)
に
狂気
(
きょうき
)
が
与
(
あた
)
えられたのではないか? 少女たちは
虹
(
にじ
)
の
松原
(
まつばら
)
からめいめいの
都
(
みやこ
)
へ帰った。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
奇蹟的
(
きせきてき
)
な生命の弾力は、幾度も死を伝えられたショパンを
起
(
た
)
ち上らせたにしても、その弾力には限りがあった。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
頭目。あんたから、わが
輩
(
はい
)
が預っているこの怪我人は、
奇蹟的
(
きせきてき
)
に生きているんですぞ。手荒なことをして、この老ぼれが急に死んでしまっても、わが輩は責任を
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
四十日を荒野に断食して過した時、彼は貧民救済と、地上王国の建設と、
奇蹟的
(
きせきてき
)
能力の修得を以ていざなわれた。然し彼は純粋な愛の事業の外には何物をも
択
(
えら
)
ばなかった。
惜みなく愛は奪う
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
当然専門の理学士によってのみ初めてできうべき器械類が、そういう人の手によらずしてともかくも造られているという
奇蹟的
(
きせきてき
)
事実は至るところに見受けられる事であるから。
蓄音機
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
われらは、ともすると、
雲
(
くも
)
に
入
(
い
)
つて
雲
(
くも
)
を
忘
(
わす
)
るゝ……三
本木
(
ぼんぎ
)
は、
柳田国男
(
やなぎだくにを
)
さんの
雑誌
(
ざつし
)
——(
郷土研究
(
きやうどけんきう
)
)と、
近
(
ちか
)
くまた(
郷土会記録
(
きやうどくわいきろく
)
)とに
教
(
をし
)
へられた、
伝説
(
でんせつ
)
をさながら
事実
(
じじつ
)
に
殆
(
ほとん
)
ど
奇蹟的
(
きせきてき
)
の
開墾地
(
かいこんち
)
である。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
けれども、みんなのくるのが待ちきれずに、ヤッローは、じぶんが
奇蹟的
(
きせきてき
)
に助かったことや、人間が
親切
(
しんせつ
)
なことを話しはじめました。と、そのとき、うしろでダン、ダンという
鉄砲
(
てっぽう
)
の音がしました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
少年ハイドンの楽才はモーツァルトのように
奇蹟的
(
きせきてき
)
ではなかったが、かなり早くから
芽生
(
めば
)
え、六歳のとき早くも遠縁の音楽家フランクの家庭に託されて、基礎的な教育を受け
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
奇
常用漢字
中学
部首:⼤
8画
蹟
漢検準1級
部首:⾜
18画
的
常用漢字
小4
部首:⽩
8画
“奇蹟”で始まる語句
奇蹟
奇蹟中
奇蹟処女