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太鼓櫓
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たいこやぐら
ふりがな文庫
“
太鼓櫓
(
たいこやぐら
)” の例文
いや以ての
外
(
ほか
)
の騒動だ。
外濠
(
そとぼり
)
から
竜
(
りょう
)
が
湧
(
わ
)
いても、天守へ
雷
(
らい
)
が転がつても、
太鼓櫓
(
たいこやぐら
)
の下へ屑屋が
溢
(
こぼ
)
れたほどではあるまいと思ふ。
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
太鼓櫓
(
たいこやぐら
)
の
棟木
(
むなぎ
)
の陰へ、すいすいと吸いこまれるように、
蜂
(
はち
)
がかくれてゆく、またぶーんと飛び出してゆくのもある。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
品川堀が西へ曲る
点
(
とこ
)
に来た。丸太を組んだ
高櫓
(
たかやぐら
)
が畑中に突立って居る。上には紅白の幕を張って、回向院の
太鼓櫓
(
たいこやぐら
)
を見るようだ。
北表面
(
きたおもて
)
へ
廻
(
まわ
)
ると、墨黒々と
筆太
(
ふでぶと
)
に
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
と、やり出したとき、どウウウウん、どうん! お
太鼓櫓
(
たいこやぐら
)
で打ち出した
八刻
(
やつ
)
の合図である。長廊下の向うから多勢の気配が曲って来て、老中方お
退出
(
さがり
)
という声がする。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
涌谷城は大手門からすぐ石段になり、鉤の手に登り詰めたところが中門、それをはいると左に、二層の
太鼓櫓
(
たいこやぐら
)
があった。そこは広場で、左に
館
(
たて
)
、右に諸士の詰所や役所が並んでいる。
樅ノ木は残った:03 第三部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
驚破
(
すわ
)
、そのまぎれに、見物の
群集
(
ぐんじゅ
)
の中から、
頃合
(
ころあい
)
なものを
引攫
(
ひきさら
)
つて、空からストンと、
怪我
(
けが
)
をせぬやうに
落
(
おと
)
いた。が、
丁度
(
ちょうど
)
西の丸の
太鼓櫓
(
たいこやぐら
)
の下の空地だ、
真昼間
(
まっぴるま
)
。
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
また一段たかい
太鼓櫓
(
たいこやぐら
)
の屋根へかるくとまった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
太鼓櫓
(
たいこやぐら
)
のうえにおられました」
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
太
常用漢字
小2
部首:⼤
4画
鼓
常用漢字
中学
部首:⿎
13画
櫓
漢検準1級
部首:⽊
19画
“太鼓”で始まる語句
太鼓
太鼓判
太鼓橋
太鼓持
太鼓腹
太鼓張
太鼓反
太鼓叩
太鼓囃
太鼓師