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天来
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てんらい
ふりがな文庫
“
天来
(
てんらい
)” の例文
実生活の圧迫を逃れたわが心が、本来の自由に
跳
(
は
)
ね返って、むっちりとした余裕を得た時、
油然
(
ゆうぜん
)
と
漲
(
みな
)
ぎり浮かんだ
天来
(
てんらい
)
の
彩紋
(
さいもん
)
である。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
仲時は
天来
(
てんらい
)
の声を
享
(
う
)
けたように、すぐ飛んで帰ろうとした。一刻もはやく、時益と
諮
(
はか
)
って、その事を行おうと、とっさに、思い立ったからだった。
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
併しこの際の庄太郎にとっては、その考えが、
天来
(
てんらい
)
の
福音
(
ふくいん
)
の
如
(
ごと
)
く有難いものに思われるのだった。そして、考えに考えた
挙句
(
あげく
)
、結局彼はその計画を実行して見ることに腹を極めた。
灰神楽
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
成経 あの機知にみちた、
天来
(
てんらい
)
の
猿楽
(
さるがく
)
を!
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
おびえきっている梅雪の心は、ふたたびギョッとして立ちすくんだけれど、ふと
驚異
(
きょうい
)
のものを見なおすとともに、これこそ
天来
(
てんらい
)
のすくいか、
地獄
(
じごく
)
に
仏
(
ほとけ
)
かとこおどりした。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「
天来
(
てんらい
)
の奇想のように」、と形容した
西人
(
せいじん
)
の句はとうていあてはまるまい。こう思う
途端
(
とたん
)
に余の足はとまった。足がとまれば、
厭
(
いや
)
になるまでそこにいる。いられるのは、幸福な人である。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
しかるに、
天来
(
てんらい
)
の
援
(
たす
)
けともいうべきか。わらわらと背後に迫って来た男どもは、意外にも
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“天来”の意味
《名詞》
天から贈られて来ること。
(出典:Wiktionary)
天
常用漢字
小1
部首:⼤
4画
来
常用漢字
小2
部首:⽊
7画
“天”で始まる語句
天
天井
天鵞絨
天狗
天晴
天幕
天窓
天気
天地
天竺