“てんらい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
天来46.7%
天籟40.0%
天雷6.7%
転来6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仲時は天来てんらいの声をけたように、すぐ飛んで帰ろうとした。一刻もはやく、時益とはかって、その事を行おうと、とっさに、思い立ったからだった。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
銀波、銀砂につらなる千古の名松は、清光のうちに風姿をくして、宛然えんぜん、名工の墨技ぼくぎ天籟てんらいを帯びたるが如し。行く事一里、漁村浜崎はまさきを過ぎて興なお尽きず。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
天雷てんらいくだるかの大音声だいおんじょう
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
正義其物そのものも本来の意味から云へば平衡を得た「力」に過ぎないといふ事を忘れた。「力」の方が原始的で、正義の方はかへつ転来てんらい的であるといふ事も忘れた。
点頭録 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)