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夜一夜
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よっぴて
ふりがな文庫
“
夜一夜
(
よっぴて
)” の例文
けれども、それは何、
少
(
わか
)
いもの同志だから、
萌黄縅
(
もえぎおどし
)
の
鎧
(
よろい
)
はなくても、
夜一夜
(
よっぴて
)
、
戸外
(
おもて
)
を
歩行
(
ある
)
いていたって、それで事は済みました。
女客
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
わたくしは、その晩、
夜一夜
(
よっぴて
)
、ちょうど愛の抱擁をした人間が女の体臭を大切にもっているように、その腐肉の悪臭、腐って行くわたくしの愛人の臭いを大切にまもっていたのでした。
墓
(新字新仮名)
/
ギ・ド・モーパッサン
(著)
料理屋じゃ、のっけから
対手
(
あいて
)
にならず、待合申すまでも無い、辞退。席貸をと思いましたが、やっぱり
夜一夜
(
よっぴて
)
じゃ
引退
(
ひきさが
)
るんです。
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
馬鹿な人間は困っちまいます——
魚
(
うお
)
が
可哀相
(
かわいそう
)
でございますので……そうかと言って、
夜一夜
(
よっぴて
)
、立番をしてもおられません。旦那、お寒うございます。おしめなさいまし。
眉かくしの霊
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
これだけは
夜一夜
(
よっぴて
)
さがせ、と中に居た、酒のみの年寄が苦り切ったので、総立ちになりました。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
一膳めし屋で腹を
拵
(
こさ
)
えて、夜通し、旦那、がらがら石ころの上を二台、
曳摺
(
ひきず
)
って、
夜一夜
(
よっぴて
)
山越しに遣って来やしてね。明け方ちょうどここン
処
(
とこ
)
まで参りやすと、それ、旦那。
わか紫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「だって
姉
(
あね
)
さん、ベソも掻かざらに。
夜一夜
(
よっぴて
)
亡念の火が船について離れねえだもの。
理右衛門
(
りえむ
)
なんざ、
己
(
おら
)
がベソをなんていう口で、ああ見えてその時はお念仏唱えただ。」と強がりたさに目を
睜
(
みは
)
る。
海異記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
(いえ、こっちの看護婦と、向うから附いておいでなすった、それはそれは美しい、看護婦さんと、もう一人職人のような若い
衆
(
しゅ
)
が、もうつきッきりで、この間ッから
夜一夜
(
よっぴて
)
一目も
寐
(
ね
)
なさらないで、
狂人
(
きちがい
)
のようですよ。)
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
“夜”で始まる語句
夜
夜半
夜更
夜中
夜叉
夜具
夜鷹
夜寒
夜明
夜業