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墨壺
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すみつぼ
ふりがな文庫
“
墨壺
(
すみつぼ
)” の例文
で
墨壺
(
すみつぼ
)
に
刷毛
(
はけ
)
を浸し、独特の料理と同じく独特の文字を知っていたので、表の壁に次のような注目すべき文句を即座に書き記した。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
『さあいゝか。眼をつぶって。』とんびはしっかり烏をくはへて、
墨壺
(
すみつぼ
)
の中にざぶんと入れました。からだ一ぱい入れました。
林の底
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
唯
(
ただ
)
のペンを用い出した余は、
印気
(
インキ
)
の切れる
度毎
(
たびごと
)
に
墨壺
(
すみつぼ
)
のなかへ筆を
浸
(
ひた
)
して新たに書き始める
煩
(
わずら
)
わしさに
堪
(
た
)
えなかった。
余と万年筆
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
これをしも一糸乱れなき美と呼ぼうか。そこには完全なる健康がある。真に
墨壺
(
すみつぼ
)
の
範疇
(
はんちゅう
)
的な美の域に達している。
工芸の道
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
人これに逢えども害を
作
(
な
)
さず、大工の持つ
墨壺
(
すみつぼ
)
を事の
外
(
ほか
)
ほしがれでも、遣れば悪しとて与えずと
杣
(
そま
)
たちは語る。言葉は聞えず、声はひゅうひゅうと高く響く由なりといっている。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
日本の
墨壺
(
すみつぼ
)
と云うのは、磨た
墨汁
(
すみ
)
を
綿
(
わた
)
か
毛氈
(
もうせん
)
の
切布
(
きれ
)
に
浸
(
した
)
して使うのであるが、私などが原書の写本に用うるのは、
只
(
ただ
)
墨を磨たまゝ墨壺の中に入れて今日のインキのようにして貯えて置きます。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
墨壺
(
すみつぼ
)
のような暗さである。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
青貝の
洋筆軸
(
ペンじく
)
を、ぽとりと
墨壺
(
すみつぼ
)
の底に落す。落したまま容易に上げないと思うと、ついには手を放した。レオパルジは開いたまま、黄な表紙の日記を
頁
(
ページ
)
の上に載せる。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
※
墨壺
(
すみつぼ
)
。大工用。雑木。高さ二寸九分、長さ六寸五分、巾一寸六分。
拭漆
(
ふきうるし
)
。日本民藝美術館蔵。
工芸の道
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
四 物を白くするのみなる
墨壺
(
すみつぼ
)
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
“墨壺”の解説
墨壺(すみつぼ)は、工具の1種。材木に直線を引いたり、建築現場で基準墨となる地墨や腰墨を引くために使われる。
(出典:Wikipedia)
墨
常用漢字
中学
部首:⼟
14画
壺
漢検準1級
部首:⼠
12画
“墨”で始まる語句
墨
墨汁
墨染
墨痕
墨色
墨付
墨西哥
墨絵
墨堤
墨屋敷