トップ
>
地盤
>
じばん
ふりがな文庫
“
地盤
(
じばん
)” の例文
赤土
(
あかつち
)
の乾きが眼にも止まらぬ無数の小さな球となって
放心
(
ほうしん
)
したような広い
地盤
(
じばん
)
上の層をなしている。
一隅
(
いちぐう
)
に夏草の葉が光って
逞
(
たく
)
ましく生えている。
かの女の朝
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
の
大旆
(
たいはい
)
に
拠
(
よ
)
ってしまった。ここにおいてか、官兵衛が舌頭の無血攻略も、苦心の
地盤
(
じばん
)
工作も、一朝のまに、すべてが
画餅
(
がべい
)
のすがたに帰ってしまった。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
雪
(
ゆき
)
のためには、ある
年
(
とし
)
はおされて
危
(
あや
)
うく
折
(
お
)
れそうになったこともあり、また、ある
年
(
とし
)
の
夏
(
なつ
)
には、
大雨
(
おおあめ
)
に
根
(
ね
)
を
洗
(
あら
)
われて、もうすこしのことで、この
地盤
(
じばん
)
が
崩
(
くず
)
れて
葉と幹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
掘ると、下から、青くて固い
地盤
(
じばん
)
が出て来るよ。まるで
燧石
(
ひうちいし
)
のやわらかいやつみたいだ。こいつは掘るのに、なかなか手間がかかる。しかし、そこまで掘れば、大体いい水が出るね
未来の地下戦車長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
一たび発すれば、是れ
地盤
(
じばん
)
の震動である。何ものか震動する大地の上に立てようぞ?
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
瀬戸内
(
せとうち
)
には、村上、
来島
(
くるしま
)
一族の水軍も味方にひかえ、大坂の本願寺衆とはかたく結び、
摂津
(
せっつ
)
そのほか所在の内応も少なくない。なんで
元就
(
もとなり
)
公以来の固い
地盤
(
じばん
)
が
揺
(
ゆる
)
ぎでもするものか。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこは
密林
(
みつりん
)
のおくであったが、
地盤
(
じばん
)
の岩石が
露出
(
ろしゅつ
)
しているため、一町四
方
(
ほう
)
ほど
樹木
(
じゅもく
)
がなく、平地は
硯
(
すずり
)
のような黒石、
裂
(
さ
)
け目くぼみは、いくすじにもわかれた、水が
潺湲
(
せんかん
)
としてながれていた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“地盤”の意味
《名詞》
地 盤(じばん)
大地の表面。地殻。
土台。下組。
(比喩的)勢力圏。活動するために拠点とする場所や範囲。
(出典:Wiktionary)
“地盤”の解説
地盤(じばん、en: ground、あるいはsoilground)とは、構築物(橋脚や建物等)の基礎を支える地面(地殻の表層部)のことである。
(出典:Wikipedia)
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
盤
常用漢字
中学
部首:⽫
15画
“地盤”で始まる語句
地盤不良
地盤沈下