“来島”の読み方と例文
旧字:來島
読み方割合
くるしま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鋭い弦月が現われて、一本の帆柱へ懸かった頃、すなわち夜も明方の事、副将来島くるしま十平太は、二、三の部下を従えて胴の間から甲板かんぱんへ出た。
その中には屋島もあれば、小豆島せうどしまもあり、来島くるしまの瀬戸もあつた。ちよつと上陸すれば、金比羅こんぴらの長い長い石段もあつた。
女の温泉 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
よく吾輩の処へ議論を吹っかけに来る江戸ッ子の若造わかぞうで、友吉とも心安い、来島くるしまという柔道家だったが、これも猿股一つになって、真黒な腕に浮袋を抱え込んでいた。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)