“くるしま”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:クルシマ
語句割合
来島80.0%
久留島20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よく吾輩の処へ議論を吹っかけに来る江戸ッ子の若造わかぞうで、友吉とも心安い、来島くるしまという柔道家だったが、これも猿股一つになって、真黒な腕に浮袋を抱え込んでいた。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
丁度来島くるしま海峡で日が暮れるので、暑さ知らずの涼風すずかぜに吹かれながら、瀬戸内の最も島の多く美くしい部分を日のうちに見られるから、夏の雲仙行うんぜんゆきとしては郵船に越すものはない。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
十内、齢十七歳、捨ててあった刀を証拠に森の城主——豊後国——久留島くるしま信濃守しなののかみ光通みつのぶに敵討願いを軍右衛門が一子六歳になる清十郎と連署で願出た。
相馬の仇討 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
此のおふじと申す婦人は小栗様の娘で、幼年の折久留島くるしま様と云うお旗下へ御養女においでなすったお方で、維新になりましてからお旗下様は御商法を始めて結構なお暮しでございましても
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)