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咬付
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かみつ
ふりがな文庫
“
咬付
(
かみつ
)” の例文
事
(
こと
)
に
依
(
よ
)
つたら、
世
(
よ
)
の
人
(
ひと
)
たちの
有
(
も
)
つてゐる
主
(
しゆ
)
の
御血汐
(
おんちしほ
)
で、この
身
(
み
)
が
癒
(
なほ
)
るかも
知
(
し
)
れぬ。
血
(
ち
)
を
思
(
おも
)
ふことも
度々
(
たびたび
)
だ。この
歯
(
は
)
なら
咬付
(
かみつ
)
ける。
真白
(
まつしろ
)
の
歯
(
は
)
だ。
癩病やみの話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
と
遁出
(
にげだ
)
すのを、もう是までと覚悟を決めて引戻す長二の手元へ、お柳は
咬付
(
かみつ
)
き、刄物を
奪
(
と
)
ろうと
揉合
(
もみあ
)
う中へ、
踉
(
よろめ
)
きながら幸兵衞が割って入るを、お柳が気遣い
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「オヤ免職に成ッてどうしたの、文さんが人を見ると
咬付
(
かみつ
)
きでもする様になったの、ヘーそう」
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
こは何事と
駭
(
おどろ
)
ける貫一は、身を
避
(
さく
)
る
暇
(
いとま
)
もあらず三つ四つ撃れしが、
遂
(
つひ
)
に取つて抑へて両手を働かせじと為れば、
内俯
(
うつぷし
)
に引据ゑられたる満枝は、物をも言はで彼の
股
(
もも
)
の
辺
(
あたり
)
に
咬付
(
かみつ
)
いたり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
曲「何故斬った、此の犬は
己
(
おれ
)
に
咬付
(
かみつ
)
いたから、ムヽ咬付かれちゃアならんから斬ったが何うした」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
夜々
(
よる/\
)
見廻った方が
宜
(
い
)
いと主人から言いつかりました、それにお手飼の犬とは存じませんで、檜木山の脇へ
私
(
わたくし
)
が参りましたら、此の節の陽気で
病付
(
やみつ
)
いたと見えまして、私に
咬付
(
かみつ
)
きそうにしましたから
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
咬
漢検1級
部首:⼝
9画
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“咬”で始まる語句
咬
咬緊
咬傷
咬殺
咬倒
咬切
咬噛
咬定
咬鳴
咬砕