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和寇
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わこう
ふりがな文庫
“
和寇
(
わこう
)” の例文
明の太祖の辺海
毎
(
つね
)
に
和寇
(
わこう
)
に
擾
(
みだ
)
さるゝを怒りて洪武十四年、日本を征せんとするを
以
(
もっ
)
て
威嚇
(
いかく
)
するや、王答うるに書を以てす。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
と、頻りに彼を示唆したものは、後に西方から来たばてれんではなく、その地理上、当然、九州博多の一端を巣としていたわが
和寇
(
わこう
)
の
輩
(
ともがら
)
だった。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「去年は
倭奴
(
わど
)
上海を
劫
(
おびや
)
かし、今年は
繹騒
(
えきそう
)
姑蘇
(
こそ
)
に
臨
(
のぞ
)
む。
横
(
ほしいまま
)
に双刀を飛ばし、
乱
(
みだ
)
りに
箭
(
や
)
を使う、城辺の野草、人血
塗
(
まみ
)
る」。これ明の詩人が
和寇
(
わこう
)
を
詠
(
えい
)
じたるものにあらずや。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
春潮
(
しゅんちょう
)
や
和寇
(
わこう
)
の子孫
汝
(
なれ
)
と我
六百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
愚にもつかん
輩
(
やから
)
ではある。最前から何をもじもじ
云
(
い
)
い
憚
(
はばか
)
っておるかと思えば、前身、
和寇
(
わこう
)
と呼ばれていたというだけの遠慮か。いやはや、笑止千万。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
秀吉がまだ子どもの頃だった天文年間には、もう
和寇
(
わこう
)
はだいぶ
下火
(
したび
)
になっていた。けれど昔を語る
潮焦
(
しおや
)
けのした老人は、まだたくさん田舎に生きていた。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ははあ、
和寇
(
わこう
)
か。——おぬしらの前身は」
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“和寇”の意味
《名詞》
かつて日本海などに出没した日本人を含む海賊の集団を中国、朝鮮の側から見た語。倭寇。
(出典:Wiktionary)
“和寇(
倭寇
)”の解説
倭寇(わこう)とは、一般的には13世紀から16世紀にかけて朝鮮半島や中国大陸の沿岸部や一部内陸、及び東アジア諸地域において活動した日本の海賊、私貿易、密貿易を行う貿易商人に対する中国・朝鮮側での蔑称。和寇と表記される場合もある。また海乱鬼(かいらぎ)、八幡(ばはん)とも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
和
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
寇
漢検1級
部首:⼧
11画
“和”で始まる語句
和
和尚
和蘭
和睦
和泉
和子
和蘭陀
和歌
和女
和郎