命乞いのちごひ)” の例文
なしながら可睡齋樣かすゐさいさまと呼上れば執次とりつぎの者は立出て書院へ案内す可睡齋は外記に對面して時候の挨拶あいさつをはり後に九助が命乞いのちごひの趣きを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そこへ今朝になつて、宿直の與力が出て、命乞いのちごひの願に出たものがあると云つたので、佐佐は先づ切角運ばせた事に邪魔がはいつたやうに感じた。
最後の一句 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
「さうか。父親の命乞いのちごひなら、枉げて赦してとらすとしよう。」
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
打まもり夫は又きこえぬおほせぞや御前に別れて外々ほか/\縁付えんづくやうな私ぢやない氣のよわい事を云ず共コレ父樣とゝさま何卒どうぞ九助が命乞いのちごひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「さうか。父親の命乞いのちごひなら、げてゆるしてとらすとしよう。」
地獄変 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
とりなしもらひ又お專か村方の組合も出て與惣次共々とも/″\種々しゆ/″\命乞いのちごひ嘆願たんぐわんにおよびけれども何分其事かなはず其中に七日八日隙取ひまどりければ早傳吉はつみおちて昌次郎夫婦を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)