口過くちすぎ)” の例文
なに坑夫をしなくったって、口過くちすぎだけなら骨は折れませんやあ
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
怒ると雖詮方せんかたなく頼み切たる利兵衞りへゑかくの如き心底しんていなれば當惑たうわくいたしたれどもかく繁昌はんじやうの御當地に付如何樣にも口過くちすぎ相成あひなり申べくとぞん其後そのごは一相尋あひたづね申さず櫛簪くしかんざしは利兵衞娘菊より内々ない/\もらはゝの病氣にてたくはつき候故與兵衞よへゑに賣て母の病氣すくひ候なりけつしてぬすみしには候はず何卒なにとぞ此段このだん御賢察下ごけんさつくだされ御免を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)