口絵くちえ)” の例文
旧字:口繪
そして、二十ねんまえに、雑誌ざっし口絵くちえたのと、どれだけちがっているか、自分じぶんあたまなかでくらべてみようとおもいました。
おばあさんとツェッペリン (新字新仮名) / 小川未明(著)
ただそれだけを見て過ぎた。女今川おんないまがわ口絵くちえでなければ、近頃は余り見掛けない。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おばあさんは、まだ、わか時分じぶんに、なにかの雑誌ざっしについている口絵くちえた、軽気球けいききゅうそらがっている姿すがたを、いつまでもわすれることができませんでした。
おばあさんとツェッペリン (新字新仮名) / 小川未明(著)
こう、まごたちが説明せつめいすると、おばあさんは、だまっていていられました。そして、ふとあたまなかに、むかし雑誌ざっし口絵くちえた、軽気球けいききゅうがっている光景こうけいが、ありありとして、うつったのであります。
おばあさんとツェッペリン (新字新仮名) / 小川未明(著)